香港学習塾 epis Education Centre

メルボルン教室 教室長ブログ

教室長杠 知子

東京都出身。日本では個別指導や教育関連のボランティアに携わり、生徒には学力だけでなく自己肯定感も高めることが大切であるとも実感している。たまたま見かけた企画でヨーロッパの電車チケットが当選したため、スペイン・マドリッドからフィンランド・ロヴァニエミまでヨーロッパ縦断の旅をしてみたところ、列車での一期一会や車窓からの景色に魅了されてそれ以来、電車の旅にもはまる。新しい場所へ行くことや新しい経験をすることが何より大好き。約20カ国の大都市から山奥まで巡りながら得た知見も交えて学ぶ楽しさ、考える楽しさを伝えていきます!

日本の文化に触れる時間も

今日はメルボルンにいながら日本の文化に触れられる企画展をご紹介します。

開催されている場所は、「NGV」で知られているビクトリア国立美術館(National Gallery of Victoria )です。

当時のものが展示されているわけではなく、伝統技術の復元で有名な「雲龍庵」の北村辰夫氏が携わっており、360組の貝殻や貝殻箱、さらには制作過程がわかる展示もありキュレーターの方々の展示の「魅せ方」に引き込まれ、気づけばかなり長い時間過ごしていました。



江戸時代の大名婚礼調度品の「貝桶一式」を復活させるのが目的で、スポンサーはオーストラリアの方とのこと。そのため、日本の花だけでなくオーストラリアの国花であるゴールデンワトル(日本ではミモザという名称で知られているかもしれません。)が描かれたものもありました。

「海外にいながら日本の文化を知ることができるの貴重な機会!」と、思い教室では展示の写真を映して時間が許す限り企画展のことを伝えることもしています。

そこから、江戸時代のこと、伝統技術を復元することを仕事にしている人がいること、漆のこと、キュレーターという仕事のことも伝えたいですし、北村辰夫氏の作品が金沢21世紀美術館に所蔵されているため、こちらの美術館にある作品のことや金沢の魅力についても知ってもらいたいことがたくさんあります。

ちょっとした社会の時間とも言えるかもしれません。貝の美しさに見入る生徒や金沢に興味を示す生徒など反応がさまざまであることが私にとっても興味深い時間になっています。


遠回りだと思うことも楽しめる環境を!

学習内容に関連したテーマとしてこれまでの授業で水溶液の性質を調べる「紫キャベツの実験」行ったことがありました。

こちらは、数年前にも教室で行ったことがあるものなのです。教室のブログを遡って読んでくれていた生徒にとって気になっていたらしく「実はブログにあったこの実験をしたいと思っていたんです!」と言って教室で喜んで実験をしてくれましたが、「もっと調べたい!」と夢中になりおうちでも実験をすることに。
(そのときの様子を動画に撮って見せてくたところ考察までよくできていました。)


こちらで用意したものの他に、調べたいものを選んでもらいました。

私としては「同じテーマの実験ではなく、毎回いろいろな驚きを届けたい。」と思って実験テーマを考えていたのですが、生徒たちとの会話をきっかけに一度その枠を外して他の学年でも同じテーマの実験をしてみることにしたのです。

その結果、生徒同士で「〇〇は酸性だった!」とか「△△をしてみたらおもしろいことになった!」など、会話に自ずと科学の話題が取り入れられていることがあり、会話の幅が広がったことがうれしくもありました。

「紫キャベツの実験」に限らず色が変化する液体の実験でよくあることは、結果が分かった後にさらに混ぜて「もっと変化を楽しみたい!」という声がでること。ただ混ぜるだけでは遊びで終わってしまうので、必ず予想を立ててから混ぜてもらいます。

結果が当たっても、予想と異なる結果でも終始喜んでいますし、予想と異なった場合はその理由を考えて言語化して予想に近づけるための混ぜ合わせ方を工夫するといった試行錯誤する姿にもいつも感心します。

実験では変化が目で見てすぐわかるので試行錯誤することが楽しいと感じやすいですが、これは自分が閃いた解法で正解にたどり着かなかった場面で諦めずに次の手を考えるときにも必要となります。これを続けていると、ちょっと遠回りしているように思うかもしれませんが、学力の向上につながっているのです。


オンラインで受講した生徒も一緒に変化を確認できるように手元を映して行いました。

なので、「一回で結果がでなくても試行錯誤するって楽しい!」と感じられる環境を今はできるだけ多く届けたいとも思っています。

最後に。今回の実験はおうちで手軽にできる実験のひとつとしておすすめですが、液体同士を混ぜているとそのことに夢中になって気づいたら水浸しになっている可能性も!?おうちで実験をする場合は拭くものを充分に用意して楽しむことをおすすめします。


土曜日は一日中にぎやか!


土曜日は時間割の関係で学年問わず昼食を一緒にとる時間もあり、休憩時間は元気な声が響いていますが、もちろん勉強もしっかりしています。

5年生は午前中から授業を受け、昼食後はテストを毎週受験しているため、その集中して問題を解く姿を見ている4年生は「5年生はすごいな。この後も授業があるのもすごい。一年後、ぼくもできるかな。」と、言うことがあるのです。

4年生は自覚していないようですが、3年生のときからぐんぐん成長している姿を見ているので、自信をもってこの一年を乗り越えてほしいと思っています。大丈夫!

土曜日は4年生と6年生が入れ替わると、5年生と6年生が顔を合わせることになり、他愛のないことで笑って話すこともありますが、テストの結果について話すこともあるため5年生にとっては少しずつ受験への意識が芽生えてくる機会になっているかもしれません。

6年生はこれまで学習したことを土台にさらに濃い学びに挑んでいます。内容は決して簡単なものばかりではありませんが、彼らが「先輩!」と呼んでいたエピスの卒業生でもある生徒の存在が励みになっているようで、教室にある写真を見ながら今でもよく話をしています。

このように生徒同士の交流から少し先のことを自分で考えられる環境も大切だと思っています。学びだけではないこともエピスでたくさん吸収してほしいです。