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メルボルン教室

教室長ブログ

伊達政宗公の復顔、見たことありますか?

こんにちはメルボルン教室からお届けします。

前回のブログの続きを書こうと思います。

幼少期の頃からうれしいことがあったときなど絵で表現することが多かったという戸坂さん。

芸術に興味をもったきっかけから復顔師になるまでに経験されてきたことや、縄文時代から現在にいたるまでさまざまな時代の復顔をされているなかで、メルボルン教室の生徒もよく知っている伊達政宗公の復顔について話をしていただきました。

こちらは昨年3月に最先端の科学的調査と復顔技法によって伊達政宗公の容貌を復元するプロジェクトとしてNHKと伊達家の共同企画、瑞鳳殿資料館協力のもとで行われたものです。
(*瑞鳳殿:仙台藩祖伊達政宗公を始めとした伊達家三藩主の霊屋)

頭蓋骨のレプリカは1974年の墓の発掘調査で見つかった遺骨をもとにつくられたもので、右側の目が失明していたと考えられる理由は、骨の形からわかっていたとのこと。

今回の調査で政宗公は右眼の眼窩(眼球が収まる穴)の高さが左側よりも2ミリメートルほど狭いことが判明しました。その原因は若いときに右眼の視力を失い、右眼周辺の筋肉があまり使われていなかったためと考えられています。そのため復顔では左右の眼に違いを表しています。

携わったときのお話だけでなく、像も見せていただきました。
(東北旅行で瑞鳳殿に行くのもいいかもしれませんね。)

さて、イベントでは戸坂さんが長らく疑問に思っていることを話してくださいました。詳細はここでは控えますが、今もその答えはでていないとのこと。ただ、昔の人がのこしてくれたものにその手がかりがあるかもしれないと考えていらっしゃるそうです。

戸坂さんにとって『昔の人がのこしてくれたもの』といえば『芸術』と『科学』。

これらを丁寧に読み解いていくことで疑問に思っていることの答えが見えてくるかもしれない、というお話で締めくくってくださいました。


復顔像の展示風景


質疑応答では、卑弥呼が占う方法に関する質問など歴史を遡るものもあり、生徒たちはそれぞれイメージを膨らませながら楽しそうに参加していました。

後日、教室に来たときに「もっと、戸坂さんのお話を聞きたかった!」という生徒もいましたし、国語の授業で読んだ文章に『こめかみ』が出てきたときに「戸坂さんが教えてくれたことだ!」と、こめかみに手を当てながら発言してくれた生徒もいました!

海外の場合、ヨーロッパなどの大学では歴史上の人物を復元することを学べる環境があり、アメリカではFBIが顔の復元の研究をしているのですが、日本では復顔をする方はまだわずかとのこと。
日本でも増えていくと、歴史の新たな角度から知れる機会も増えるかもしれませんね。

(このようなお話を聞けたことで、模型を見たときにその背景を想像する情報が増えたので、博物館での滞在時間がもっと長くなりそうです。(笑)

戸坂さん、この度はありがとうございました!


復顔制作プロセス


教室長杠 知子

東京都出身。日本では個別指導や教育関連のボランティアに携わり、生徒には学力だけでなく自己肯定感も高めることが大切であるとも実感している。たまたま見かけた企画でヨーロッパの電車チケットが当選したため、スペイン・マドリッドからフィンランド・ロヴァニエミまでヨーロッパ縦断の旅をしてみたところ、列車での一期一会や車窓からの景色に魅了されてそれ以来、電車の旅にもはまる。新しい場所へ行くことや新しい経験をすることが何より大好き。約20カ国の大都市から山奥まで巡りながら得た知見も交えて学ぶ楽しさ、考える楽しさを伝えていきます!