メルボルン教室 教室長ブログ

教室長圷 加寿男

東京生まれの神奈川育ち。香港で教室長・教務部長として受験算数・数学指導に携わり、現在はメルボルン教室に勤務。算数・数学を楽しく学び「わかった!」「できた!」という感動を共有するために日々全力で授業に向かう。メルボルンに来てからは、冬場は雪山で大好きなスノーボードができることに大喜び。サッカー好きでFCバルセロナファン。世界各国のバックパッキング放浪やスキューバダイビング、マラソンなどアウトドアのアクティビティを好む。最近は夜遅くにNetflixにハマりがち。

なんで宇宙のことが気になるの?


これで最後です!宇宙の専門家である大川さんが宇宙の質問に答えてくれています!

【以下、大川さんより】
 イベントの前に参加者のみなさんからたくさんの質問をいただきました。またイベント終了後にお寄せいただいた感想にもすべて目を通しました。ありがとうございました。みなさんの「もっと知りたい!」という熱い気持ちが伝わってきました。また宇宙への興味は人それぞれでとても幅広いことも感じました。以下、いただいた質問の中からほんの一部ですが、私からのお返事とともに紹介させていただきます。

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Q.宇宙開発はこれからどんなふうに進んで行くのでしょうか?(蘇州教室 小6 きみさん 中国)
Q.今宇宙開発事業で、予算的にも人的にも最も力を入れている分野はどのようなものでしょうか?(やすひろさん 中国)
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A.
 宇宙開発はこれからどんなふうに進んで行くのか? みなさんはどう思いますか。
 大人になって仕事をするようになると、何かとすぐに予算と人材の話になり、あれは難しい、これも大変だ、と悩まされることが多くなって、将来計画は現実的なことばかりになりがちです。でも、子供のみなさんは、そんな大人の考えることにとらわれずに、自由に考えたり勉強したりしてほしいと思います。まだだれも思いついていない良いアイデアが浮かぶこともあるのではないでしょうか。これから先の宇宙開発のことも、ぜひ自由に考えてみてほしいと思います。
 いちおう、今の大人の世界の現実をみますと、世界で最も宇宙予算を持つのはアメリカNASA(予算額では日本のJAXAの15倍以上)で、人間を月に送る新たな計画には特に大きな予算がつきました。ほかにもNASAは宇宙探査システムの開発や、科学分野としては惑星科学・地球観測・宇宙物理学なども力強く進めています。民間企業の宇宙産業も宇宙開発に欠かせないものとなっています。
 日本でも宇宙探査をはじめ幅広い分野で新たな人材を必要としています。国際協力も進めています。次の時代に活躍するみなさんに期待をしているのです。宇宙の仕事は宇宙の専門家だけがしているわけではありません。ぜひ自分の得意なことに打ち込んで、宇宙に限らずみなさんの望む将来につなげてほしいなと思います。

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Q.大きな隕石が地球に衝突して、かつての地球の覇者、恐竜達が一瞬にして滅亡したように、人類もその時を迎えれば 、ただ、滅亡する運命にあるのみなのでしょうか。(ブリスベン教室 高橋先生 オーストラリア)
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A.
 人類滅亡のことを想像するのはちょっと怖いことですね。真夜中にはあまり考えないほうがよいかもしれません。でも自然災害や環境問題を考えるのと同じように、起こる可能性のあることを考えておくことはとても大事なことだと思います。天体の地球衝突(いわゆる巨大隕石)が、地球規模の環境変化や大量絶滅を引き起こす可能性があることは、世界の国や地域がもっと協力して真剣に考えるべき問題だと思います。「プラネタリーディフェンス」などの検索ワードで調べてみてください。
 地球に近づく小惑星は恐ろしいもの、と思われるかもしれませんが、悪いことばかりではありません。地球が誕生したあと、生命の材料となる物質を地球に運んできてくれたのは小惑星だったかもしれませんし、またある種の小惑星は、鉱物や金属を豊富に含んでいて、将来は人類が資源として利用することになるだろうとも思っています。

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Q.なぜ、皆宇宙に魅せられるのでしょう?(やすひろさん 日本)
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 なぜみんな宇宙に魅せられるのかって?それは…私よりもみなさんに聞いてみていただきたいですが(^^:)
 宇宙の中で人類が生まれ、その人類が宇宙に魅せられているというのは、自然なことなのかもしれませんね。

大川さん、そしてイベントに参加してくれた皆さん、またお会いできる日を楽しみしています!


宇宙のことがもっと知りたい!


引き続き、宇宙の専門家である大川さんが宇宙の質問に答えてくれています!

【以下、大川さんより】
 イベントの前に参加者のみなさんからたくさんの質問をいただきました。またイベント終了後にお寄せいただいた感想にもすべて目を通しました。ありがとうございました。みなさんの「もっと知りたい!」という熱い気持ちが伝わってきました。また宇宙への興味は人それぞれでとても幅広いことも感じました。以下、いただいた質問の中からほんの一部ですが、私からのお返事とともに紹介させていただきます。

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Q.小惑星はたくさんあるのに どうして区別がつくのですか?(シドニー教室 小5 れんさん オーストラリア)
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A.
 小惑星は地球と比べるとじつに小さな天体です。地球からは望遠鏡を使ってもポツンとした光の点にしか見えません。しかもたくさんあります。だけどちゃんと、一つ一つ区別することができます。
 小惑星を時間をおいて撮影すると、星座の星ぼしの間を動いていくようすがわかります。太陽のまわりを回る動きをしていて、軌道(動いていく道すじ)を求めることができますので、すでに発見されている小惑星については、何年何月何日何時何分に空のどこにやってきてどんな明るさに見えるのか、計算して予報することができます。
 太陽に照らされている小さな光の点ですが、その光を望遠鏡で詳しく調べてわかることもあります。光が明るくなったり暗くなったりを規則正しく繰り返していれば、いびつな形をした小惑星がくるくる回っているのだろうとわかります。またもし光の強さが変わらなければ、ほぼ球形だろうということも言えます。
 小惑星の光を何種類かのフィルターを通して観測することで、小惑星の表面がどんな光をよく反射しているのかを知ることができます。このような観測をすることで、小惑星の種類分けをすることができ、例えば小惑星リュウグウはC型という炭素を含んだ小惑星だろうということがわかるのです。
 でも、詳しい形や、表面のようす、どの方向に回っているか、実際にどんなものがあるのか、といったことは、地球から光を観測するだけではわかりません。小惑星に探査機を送り込んで初めてわかることがいろいろとあるのです。どんな世界が待っているのか、行ってみなければわからない天体に探査機を送り出す計画を立てるのは難しいチャレンジですが、よくわかっていないからこそ行く価値が大きいとも言えます。そして小惑星のかけらを持ち帰ることができれば、地球でじっくりと分析することができますので、たくさんの研究者が新しい発見をするはずです。人類がまだ知らない地球のことも、小惑星を手がかりに少しずつわかってくるでしょう。

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Q.宇宙ができてから、何年くらい経ったんですか?(えいとさん 日本)
Q.ビッグバンはどうやって起きたのですか?ビッグバンが起きる前には本当に何もなかったのですか?(メルボルン教室 小4 けんたさん オーストラリア)
Q.ビッグバンの元、種は何ですか?なぜ爆発したのですか?(ゆうかさん 日本)
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A.
 これまでの宇宙の研究から、宇宙の始まりから現在までおよそ138億年たっているということがわかりました。つまり年齢でいうと宇宙は138億歳ということになります。(138億)÷(自分の年齢)という計算をすると、自分が生きてきた時間の長さの何倍の過去があったのかがわかるでしょう。
 さてここで、「ではそれより前には何があったのですか?」と不思議に思うかもしれません。宇宙が始まる前はそもそも空間も時間も無かったので、宇宙誕生よりもさらに過去にさかのぼることはできない、ということになります。宇宙は“無”から生まれたようです。
 宇宙は「“無”のゆらぎ」から生まれたとする説があります。「“無”のゆらぎ」とは、無と有の状態が両方とも同時に、ある確率をもって存在する状態ということですが、これは難しくて私にもよくわかりませんf(^^;)。宇宙の始まりは、“無” → 有 → 急激な膨張(インフレーション)→ ビッグバン ということだったのかもしれません。インフレーションというのは、0.000000000000000000000000000000001cmの宇宙が、1秒の1兆分の1、そのまた1兆分の1のさらに10億分の1以下の、きわめてわずかな時間に、1000000000000000000000000000000000倍以上大きくなったとする理論です。そんなことが現実にあったのかなあと、ちょっと信じられないような気持ちになりますが、将来打ち上げる人工衛星で宇宙を観測し、インフレーションが起こった証拠をとらえようという計画もあります。証明されたらすごいことだなあと思います。
 私が子供の頃に比べると、宇宙の年齢もわかってきましたし、宇宙の始まりに関しても新しい考え方が出てきてわくわくします。でもまだまだわかっていないことがいっぱいあって、将来どんなことが証明されるのだろう、ということも楽しみです。

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Q.人類にとって、宇宙の存在がどのような影響を及ぼしてるのか、無限の世界観と今の人類との展望はいかなるものか教えていただきたいです。(こういちさん 日本)
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 こ、こ、これはまた大きな問いかけですね(^^;)。短くお答えすることなど私には難しいのですが、地球のことや人類全体のこと、未来のことなど、視野を広げて大きな世界から物事をとらえるということも、宇宙が教えてくれることのひとつではないかと、そう思うことがよくあります。

大川さんにはまだ他にも質問に答えてもらっています!次が最後になりますのでお楽しみに!!


もっと知りたい!はやぶさ2!!


5月3日(日)のオンライン理科イベント「はやぶさ2」や宇宙について専門家と語ろう!では、宇宙に関するたくさんの質問が寄せられました。宇宙の専門家である大川さんが、イベントが終わった後にもたくさんの質問に答えてくれました!

【以下、大川さんより】

 イベントの前に参加者のみなさんからたくさんの質問をいただきました。またイベント終了後にお寄せいただいた感想にもすべて目を通しました。ありがとうございました。みなさんの「もっと知りたい!」という熱い気持ちが伝わってきました。また宇宙への興味は人それぞれでとても幅広いことも感じました。以下、いただいた質問の中からほんの一部ですが、私からのお返事とともに紹介させていただきます。

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Q.(「はやぶさ2」について)どうやってコントロールしているのですか。テレビのリモコンなどは離れていたら届きません。遠い宇宙の先のものをどうやって操作するのでしょうか。
(メルボルン教室 中2 さやさん オーストラリア)
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A.
 ふつうのテレビのリモコンは、赤外線という目に見えない“光”が出てテレビが反応するしくみですが、たしかに離れすぎると赤外線が届きにくくなって反応しませんね。地球から遠く離れた探査機は、地上との通信に赤外線ではなく電波を使って通信をしています。
 「はやぶさ2」では神奈川県相模原市にあるJAXA宇宙科学研究所に管制室があり、長野県にある臼田宇宙空間観測所の直径64メートルのパラボラアンテナとつないだり、地球上にいくつかあるパラボラアンテナを使って通信することもあります。大きなパラボラアンテナが地上から空の一点を見つめ、電波をかき集めて探査機からのかすかな信号を取り出したり、探査機へのコマンド(指令)を送るなどして、宇宙にある探査機を見守り続けているのです。オーストラリアにはキャンベラにNASAのアンテナがあり、「はやぶさ2」がリュウグウに接近したときの大事な通信にも使われました。
 電波は光の速さで進みますが、地球と「はやぶさ2」との位置関係によって、電波の往復に30分以上かかるときもあります。すぐにパパっとチャンネルを変えてあれこれ試せるテレビのリモコン操作とは違って、コマンド(指令)を送ってから届くまで、またその返事が返ってくるまでに、時間差が生じるのです。もし「はやぶさ2」に何か危険がせまっていても、地上でそれを知るのは少しあとのことになります。そうすると小惑星に着陸するときなどは、地上からすべてをコントロールするというわけにはいきません。「はやぶさ2」は自動・自律機能といって、探査機自身がその場で判断して動きを変えるしくみが搭載されています。リュウグウへの2回の着陸(タッチダウン)がうまくいって、本当に良かったと思います。

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Q.「はやぶさ2」は、たくさんある小惑星の中でなぜ、リュウグウを選んだのですか?
(メルボルン教室 小4 けんたさん オーストラリア)
Q.たくさんある小惑星の中から、なぜC型小惑星を探査することになったのですか?
(メルボルン教室 中2 れんさん オーストラリア)
Q.たくさんある小惑星の中で、リュウグウを選んだ理由は何?
(ゆうきさん 日本)
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A.
 リュウグウが選ばれた理由について何人かの方からの質問をいただきましたのでご説明します。
 「はやぶさ2」は小惑星のかけらを地球へ持ち帰る「サンプルリターン」をめざしていますので、「はやぶさ2」の能力で行って帰ってこられるところにある小惑星でなければなりません。そして何より、地球、海、生命の起源を解き明かす手がかりとなりそうな、水や有機物を含むC型小惑星ということで行き先が絞り込まれました。C型小惑星は火星軌道と木星軌道の間の小惑星帯と呼ばれる一帯にたくさんあるのですが、リュウグウはC型としてはめずらしく地球付近と火星付近を行き来するようにめぐっているC型小惑星で、「はやぶさ2」の能力で往復することが可能です。また、小惑星の自転が速すぎないことや、衝突装置でクレーターを作るにあたって小惑星の大きさ(直径)が数百メートル以上あることなど、探査できる条件がそろっているかどうかも確認されました。地球からの観測で、小惑星リュウグウの自転周期は約7時間半、大きさ(直径)は約1キロメートルあり、探査可能と判断されたのです。他にも候補になる小惑星がないか調べられましたが、探査に適した小惑星はリュウグウ以外には見つからなかったということです。
 「はやぶさ2」についてみなさん関心が高いようですね。「はやぶさ2」プロジェクトのウェブサイトもぜひご覧ください。

JAXA「はやぶさ2」プロジェクト
http://www.hayabusa2.jaxa.jp/

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Q.聞きたいことが多すぎてここにまとめられません。
(シドニー教室 その他 かいとさん オーストラリア)
Q.宇宙について今どれくらいまでわかっているのかが知りたいです。
(ブリスベン教室 中1 そらさん オーストラリア)
Q.わからないことがたくさんなので質問というのはありませんが、いろんなことを知りたいです。
(香港教室 中1 あいりさん 日本)
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A.
 いいことですね!知りたいことを思いついたら、どんどん調べて学びましょう!
 宇宙の知識について、いくつか参考になるかもしれないリンクを紹介します。時間のあるときに見てみてくださいね。
 まだだれにもわからない宇宙のなぞも、ぜひ考え続けてください。

JAXA宇宙科学研究所キッズサイト「ウチューンズ」
http://www.kids.isas.jaxa.jp/

国立天文台 おうちで天文学?家で楽しく学べる国立天文台コンテンツ
https://www.nao.ac.jp/news/topics/2020/20200422-stayhome.html

NASA at Home(英語)
https://www.nasa.gov/specials/nasaathome/index.html

楽しい太陽系の歌も紹介します♪
かっきー&アッシュポテト / スイキンチカモクドッテンカイ ?太陽系のうた?(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=vJM8RlM9CWk


大川さんには他にもたくさんの質問に答えてもらっていますが、今回はここまでです!次回の掲載をお楽しみに!!