学習内容に関連したテーマとしてこれまでの授業で水溶液の性質を調べる「紫キャベツの実験」行ったことがありました。
こちらは、数年前にも教室で行ったことがあるものなのです。教室のブログを遡って読んでくれていた生徒にとって気になっていたらしく「実はブログにあったこの実験をしたいと思っていたんです!」と言って教室で喜んで実験をしてくれましたが、「もっと調べたい!」と夢中になりおうちでも実験をすることに。
(そのときの様子を動画に撮って見せてくたところ考察までよくできていました。)
こちらで用意したものの他に、調べたいものを選んでもらいました。
私としては「同じテーマの実験ではなく、毎回いろいろな驚きを届けたい。」と思って実験テーマを考えていたのですが、生徒たちとの会話をきっかけに一度その枠を外して他の学年でも同じテーマの実験をしてみることにしたのです。
その結果、生徒同士で「〇〇は酸性だった!」とか「△△をしてみたらおもしろいことになった!」など、会話に自ずと科学の話題が取り入れられていることがあり、会話の幅が広がったことがうれしくもありました。
「紫キャベツの実験」に限らず色が変化する液体の実験でよくあることは、結果が分かった後にさらに混ぜて「もっと変化を楽しみたい!」という声がでること。ただ混ぜるだけでは遊びで終わってしまうので、必ず予想を立ててから混ぜてもらいます。
結果が当たっても、予想と異なる結果でも終始喜んでいますし、予想と異なった場合はその理由を考えて言語化して予想に近づけるための混ぜ合わせ方を工夫するといった試行錯誤する姿にもいつも感心します。
実験では変化が目で見てすぐわかるので試行錯誤することが楽しいと感じやすいですが、これは自分が閃いた解法で正解にたどり着かなかった場面で諦めずに次の手を考えるときにも必要となります。これを続けていると、ちょっと遠回りしているように思うかもしれませんが、学力の向上につながっているのです。
オンラインで受講した生徒も一緒に変化を確認できるように手元を映して行いました。
なので、「一回で結果がでなくても試行錯誤するって楽しい!」と感じられる環境を今はできるだけ多く届けたいとも思っています。
最後に。今回の実験はおうちで手軽にできる実験のひとつとしておすすめですが、液体同士を混ぜているとそのことに夢中になって気づいたら水浸しになっている可能性も!?おうちで実験をする場合は拭くものを充分に用意して楽しむことをおすすめします。