メルボルン教室

教室長ブログ

もっと知りたい!はやぶさ2!!


5月3日(日)のオンライン理科イベント「はやぶさ2」や宇宙について専門家と語ろう!では、宇宙に関するたくさんの質問が寄せられました。宇宙の専門家である大川さんが、イベントが終わった後にもたくさんの質問に答えてくれました!

【以下、大川さんより】

 イベントの前に参加者のみなさんからたくさんの質問をいただきました。またイベント終了後にお寄せいただいた感想にもすべて目を通しました。ありがとうございました。みなさんの「もっと知りたい!」という熱い気持ちが伝わってきました。また宇宙への興味は人それぞれでとても幅広いことも感じました。以下、いただいた質問の中からほんの一部ですが、私からのお返事とともに紹介させていただきます。

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Q.(「はやぶさ2」について)どうやってコントロールしているのですか。テレビのリモコンなどは離れていたら届きません。遠い宇宙の先のものをどうやって操作するのでしょうか。
(メルボルン教室 中2 さやさん オーストラリア)
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A.
 ふつうのテレビのリモコンは、赤外線という目に見えない“光”が出てテレビが反応するしくみですが、たしかに離れすぎると赤外線が届きにくくなって反応しませんね。地球から遠く離れた探査機は、地上との通信に赤外線ではなく電波を使って通信をしています。
 「はやぶさ2」では神奈川県相模原市にあるJAXA宇宙科学研究所に管制室があり、長野県にある臼田宇宙空間観測所の直径64メートルのパラボラアンテナとつないだり、地球上にいくつかあるパラボラアンテナを使って通信することもあります。大きなパラボラアンテナが地上から空の一点を見つめ、電波をかき集めて探査機からのかすかな信号を取り出したり、探査機へのコマンド(指令)を送るなどして、宇宙にある探査機を見守り続けているのです。オーストラリアにはキャンベラにNASAのアンテナがあり、「はやぶさ2」がリュウグウに接近したときの大事な通信にも使われました。
 電波は光の速さで進みますが、地球と「はやぶさ2」との位置関係によって、電波の往復に30分以上かかるときもあります。すぐにパパっとチャンネルを変えてあれこれ試せるテレビのリモコン操作とは違って、コマンド(指令)を送ってから届くまで、またその返事が返ってくるまでに、時間差が生じるのです。もし「はやぶさ2」に何か危険がせまっていても、地上でそれを知るのは少しあとのことになります。そうすると小惑星に着陸するときなどは、地上からすべてをコントロールするというわけにはいきません。「はやぶさ2」は自動・自律機能といって、探査機自身がその場で判断して動きを変えるしくみが搭載されています。リュウグウへの2回の着陸(タッチダウン)がうまくいって、本当に良かったと思います。

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Q.「はやぶさ2」は、たくさんある小惑星の中でなぜ、リュウグウを選んだのですか?
(メルボルン教室 小4 けんたさん オーストラリア)
Q.たくさんある小惑星の中から、なぜC型小惑星を探査することになったのですか?
(メルボルン教室 中2 れんさん オーストラリア)
Q.たくさんある小惑星の中で、リュウグウを選んだ理由は何?
(ゆうきさん 日本)
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A.
 リュウグウが選ばれた理由について何人かの方からの質問をいただきましたのでご説明します。
 「はやぶさ2」は小惑星のかけらを地球へ持ち帰る「サンプルリターン」をめざしていますので、「はやぶさ2」の能力で行って帰ってこられるところにある小惑星でなければなりません。そして何より、地球、海、生命の起源を解き明かす手がかりとなりそうな、水や有機物を含むC型小惑星ということで行き先が絞り込まれました。C型小惑星は火星軌道と木星軌道の間の小惑星帯と呼ばれる一帯にたくさんあるのですが、リュウグウはC型としてはめずらしく地球付近と火星付近を行き来するようにめぐっているC型小惑星で、「はやぶさ2」の能力で往復することが可能です。また、小惑星の自転が速すぎないことや、衝突装置でクレーターを作るにあたって小惑星の大きさ(直径)が数百メートル以上あることなど、探査できる条件がそろっているかどうかも確認されました。地球からの観測で、小惑星リュウグウの自転周期は約7時間半、大きさ(直径)は約1キロメートルあり、探査可能と判断されたのです。他にも候補になる小惑星がないか調べられましたが、探査に適した小惑星はリュウグウ以外には見つからなかったということです。
 「はやぶさ2」についてみなさん関心が高いようですね。「はやぶさ2」プロジェクトのウェブサイトもぜひご覧ください。

JAXA「はやぶさ2」プロジェクト
http://www.hayabusa2.jaxa.jp/

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Q.聞きたいことが多すぎてここにまとめられません。
(シドニー教室 その他 かいとさん オーストラリア)
Q.宇宙について今どれくらいまでわかっているのかが知りたいです。
(ブリスベン教室 中1 そらさん オーストラリア)
Q.わからないことがたくさんなので質問というのはありませんが、いろんなことを知りたいです。
(香港教室 中1 あいりさん 日本)
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A.
 いいことですね!知りたいことを思いついたら、どんどん調べて学びましょう!
 宇宙の知識について、いくつか参考になるかもしれないリンクを紹介します。時間のあるときに見てみてくださいね。
 まだだれにもわからない宇宙のなぞも、ぜひ考え続けてください。

JAXA宇宙科学研究所キッズサイト「ウチューンズ」
http://www.kids.isas.jaxa.jp/

国立天文台 おうちで天文学?家で楽しく学べる国立天文台コンテンツ
https://www.nao.ac.jp/news/topics/2020/20200422-stayhome.html

NASA at Home(英語)
https://www.nasa.gov/specials/nasaathome/index.html

楽しい太陽系の歌も紹介します♪
かっきー&アッシュポテト / スイキンチカモクドッテンカイ ?太陽系のうた?(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=vJM8RlM9CWk


大川さんには他にもたくさんの質問に答えてもらっていますが、今回はここまでです!次回の掲載をお楽しみに!!


教室長圷 加寿男

東京生まれの神奈川育ち。香港で教室長・教務部長として受験算数・数学指導に携わり、現在はメルボルン教室に勤務。算数・数学を楽しく学び「わかった!」「できた!」という感動を共有するために日々全力で授業に向かう。メルボルンに来てからは、冬場は雪山で大好きなスノーボードができることに大喜び。サッカー好きでFCバルセロナファン。世界各国のバックパッキング放浪やスキューバダイビング、マラソンなどアウトドアのアクティビティを好む。最近は夜遅くにNetflixにハマりがち。