香港学習塾 epis Education Centre

フランクフルト教室 教室長ブログ

教室長仲田 敬之

大阪八尾生まれ、京都府木津川市(奈良まで徒歩1分)育ち、京都と奈良のアイデンティティを手にいれる。関西学院大学在学中、アメリカ南部を一人旅、ジャズの衝撃を受ける。関学卒業後、アメリカ留学、英語力に磨きがかかる。中学・高校・大受受験の英語・国語・社会の文系教科指導から、補習校での指導経験を活かしたインター・現地校生への日本語・小論文指導までを幅広くカバー。

捨て科目を作らない!

10月19日(日)に香港で渋谷幕張の永井先生をお招きして学校説明会を実施いたしました。
フランクフルトにもオンラインで繋いで頂くことができ、早朝にもかかわらず多くの方に視聴して頂きました。

そのお話の中で、「捨て科目を作らない」という言葉がありました。

海外に住んでいると、入試に挑む中で、「帰国生入試」を受験するという方がほとんどだと思います。
中学入試においても、高校受験においても、帰国生入試の場合は、一般入試に比べてほとんどの場合、試験科目が少なくなっています。

算数と国語、あるいは英語、数学、国語のみの入試。
英語のみの入試。

などが定番ではないでしょうか。

入試科目で課されない科目があると、どうしても課されない科目の学習はしなくてよいという思考になりがちではないでしょうか?

しかし、小学校、中学校の時点で、学習しない科目を作ってしまうことが、本当は良いことではないはずです。

一般入試を受験する選択肢がなくなってしまう。
中学や高校に入ってから机を並べていっしょに学ぶ同級生の多くは理社の受験勉強をしてきているので不利になる。

などのデメリットがあるというよりも、捨て科目を作らずに頑張ることで得られるアドバンテージが大きいことに眼を向けるべきだと思うのです。

語彙ひとつとってみても、理科と社会をしっかり学んでいる場合とそうでない場合では、色々な言葉に触れる機会が圧倒的に違ってくるのは明白です。

豊富な語彙や知識があるということは、読解力においてもすでにアドバンテージを得られていることになるので、国語にもプラスの影響が生まれます。

今回のお話の中で、色々なシーンで活躍する卒業生の方が紹介されていました。
当然、今活躍されている背景には、受験勉強を経て、中高時代、そして卒業後も努力を継続しているという事実があるはずです。

そして、ある方の紹介の中で、「捨て科目を作らずに頑張っていた」という言葉がありました。

まさに、そうなのだと思います。
ある局面で頑張らなければならない時に、本当に力を発揮できるのは、何事にも手を抜かずに全力で取り組むことができる人です。

例えば、今医師として一線で活躍している人が、中学高校時代にコスパを重視して、科目間で多少の濃淡はあるにせよ医学部受験で必要のない科目を完全に捨てているということは考えにくいはずです。

帰国生入試はあくまで制度であり、何か捨て科目を作ってよいというメッセージではないのです。

エピスの先輩たちも、仮に英語1科目で入試に臨む場合でも、多くの場合は理科と社会まで勉強しています。だからこそ、今日のお話の中で紹介して頂いたエピスの卒業生のように、中学、高校、そしてその後のステージでも活躍できるのだということを、改めて実感することができました。