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フランクフルト教室

教室長ブログ

読解力と面倒くさいと思う心。

いよいよ受験シーズン到来です。
受験生の中には国語で頭を抱えている人もいるのではないでしょうか。
今日は、自分が思う読解力について書いてみたいと思います。

国語の読解力って勉強してつくものなのか?
という議論をたまに耳にします。

みなさんはどう思われるでしょうか?
特に勉強している気配はないけど、いつも高得点を叩き出す生徒はいます。
だから、結局は先天的なものなのか、あるいは環境によって形成されるものなのか、と思われがちです。

そういう側面は確かにあると思います。特に環境によって学力が左右されるということは嘘ではないと思います。

では、環境要素をある程度排除して、本人の自発的な意思により国語の学習をすることで読解力を高められるのか?

自分はもちろんYESだと思っています。
「読解力がない」という状態は、ある程度、その人の「面倒くさい」という感情によって生み出されているような気がしています。

例えば、あるフレーズを一回読んで理解できないことは誰にでもあるでしょう。
問題は、理解できないと認識した後の行動です。
語彙なり、語句の修飾関係を逐一調べたりしながら、理解が及ぶまで粘るのか。
それとも、「分からんわ」のままスルーする、あるいは、もう一回ざっと読んで、自分なりに納得したことにするのか。

時々、本を読んでいて前に進まないという人がいます。
実は読解力がないのではなく、読解力を高める行動をしているのだと思います。

一つは、こういう動作の積み重ねで、読解力は後天的に身につくのだと思っています。

また、自分の言葉でパラフレーズする習慣を身につけることも読解力向上に寄与すると感じています。

国語の選択問題を解く場合、実はあれ、パラフレーズの問題であることがほとんどですよね。
「本文に書いてるじゃん!」と言われても、パラフレーズできないと、同じことを言っているという認識が持てない。だから、ここでも「面倒くさい」と思うかが鍵になってきます。

例えば国語の問題の解き直しをする際、傍線部を言語化してパラフレーズしてみるというような学習ができていると、読解力は向上するはずです。

よく、本を読めば読解力が上がると言われます。
たしかに、理解する姿勢で読んでいるとそうですが、文字を追っているだけだとその限りではありません。これは、自分の経験からも言えることです。

大学時代、カッコつけてニーチェやらルソーやらを読んでいるふりをしていましたが、全く理解していませんでしたし、苦痛に苛まれながら字面を追って最後までページをめくりきることに腐心していました。ゆえに、これで読解力が上がったとも実感できていないわけです。

そう、結局鍵になるのは「面倒くさい」という心理的ハードルを乗り越えることなのかなと感じています。


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教室長仲田 敬之

大阪八尾生まれ、京都府木津川市(奈良まで徒歩1分)育ち、京都と奈良のアイデンティティを手にいれる。関西学院大学在学中、アメリカ南部を一人旅、ジャズの衝撃を受ける。関学卒業後、アメリカ留学、英語力に磨きがかかる。中学・高校・大受受験の英語・国語・社会の文系教科指導から、補習校での指導経験を活かしたインター・現地校生への日本語・小論文指導までを幅広くカバー。