短冊に願い事を書こう!
明日は7月7日、七夕です。
皆さんは短冊に願い事を書いて、七夕の準備をしていますか?
香港に住んでいると、ついつい日本の風習や行事を忘れてしまったり、なかなか学べなかったりすることも多いですよね。また、なんとなく聞いたことはあるけれど、その行事が一体どんな意味があるのかは知らない・・というお子様も多いのではないでしょうか。
しかし、遠く日本を離れ生活しているからこそ、日本の昔からの風習や行事について、きちんと学んで理解しておくことは、日本人としての文化を受け継ぎ、そして異文化を受け入れる体勢をつくるうえで欠かすことができない重要な課題です。
と、いうことで、今回は七夕の短冊に関する豆知識をご紹介します。
七夕で笹に短冊を飾るようになったのは江戸時代だといわれています。
それまでは、五色の糸を飾って「裁縫の上達」を祈願していました。織姫様に、機織り・裁縫の上達を祈願していたのです。それが、江戸時代に、それまでは七夕は貴族の行事で、木の葉に和歌を書いて吊るす風習があったのですが、その風習とあわさって、五色の糸から紙の短冊へと変わり、短冊に願い事を書いて吊るすという風習が広まっていったようです。
現代でも、色画用紙や折り紙が短冊に使用されているのは五色の糸を飾っていた風習が残っているのです。そして、その色にも意味があり、短冊に使われる色は、陰陽道の五行説から来る5色を吊るすのが正式なものなのです。
「五行説」より、
緑色:徳を積む・人間力を高める(仁)
赤色:両親や祖先への感謝の気持ち(礼)
黄色:信頼、知人・友人を大切にする(信)
白色:義務・決まり事を守る(義)
黒色:学業の向上(智)
(現在は、黒がなくなり紫が加わっています。)
上記の意味にそった願い事を書く事が良いようですよ。
皆さんも願い事と短冊の色を合わせて願い事を吊るしてみてはいかがでしょうか?