香港学習塾 epis Education Centre

わかば深圳教室 教室長ブログ

教室長末木千尋

2011年12月に香港へ赴任。旧九龍教室、わかば深圳教室とで合計6年間勤務をし、2017年から再び深圳へ。きめ細やかなサポートには定評があり、時間が経つのも忘れついつい話し込んでしまうことも。本気で立ち向かう生徒の守護神として頼れるアネゴ的存在であるスエキチ先生は、衣食住どれをとっても刺激の絶えないここ深圳での生活がお気に入り。暑さには弱いが辛さには強い。好物は山椒のたっぷり入った激辛料理全般だとか。

受験勉強は受験のためにあらず

四海公園の蓮


わかば深圳教室のある深圳市蛇口地区は、歩いているだけで様々な植物が目を楽しませてくれます。教室から20分ほどのところにある四海公園は今、蓮が見頃です。赤・白・紫の大輪の蓮がざっと見ても1,000本近く咲いているように見えます。

蓮といえば、牡丹、桃、水仙などと共に中国で愛される十大名花の一つです。
また「一蓮托生」という言葉でも知られるように、仏教とは切っても切れない関係にあります。

ドロドロの泥の中からはい上がって、水面から顔を出した時に美しいグラデーションの花びらを大きく広げる姿を、泥の中の現世から極楽浄土の開花へと向かう人間の一生に重ね合わせているのだそうです。

西洋人が蓮を見ても神聖さを感じない かもしれませんが、私にはただの美しい花には見えません。幼い頃から繰り返し知らず知らずに見てきた、お寺の仏様の座る「蓮台」のイメージが頭に焼きついているのでしょうか。

さて、蓮の他にも、深圳で最近見かけた花の中で気になった花が2つあります。それは、アジサイとブーゲンビリアです。


アジサイ

その花の色で言えば、アジサイは紫、ブーゲンビリアは赤というイメージでしょうか。しかし実際には、アジサイ、ブーゲンビリアともに今回載せている写真で言えば、花びらの色は「白」ということになります。

アジサイの鮮やかな部分は「花びら」ではなく「がく」です。本当の花びらは鮮やかながくの中央にある小さな白い部分です。写真でも開花しているものと、開花していないものがあるのがわかると思います。
ブーゲンビリアも赤い部分は花びらではなく、こちらは「苞」という葉のような部分になります。本当の花は中央の白い部分です。写真では2本開花していて、1本は開花していません。


ブーゲンビリア

じっくり観察してみると、ちょっとした発見が散らばっています。深圳では様々な花が街中で見ることができるので、植物園に住んでいるようなものです。せっかくなので時間のある時に観察してみてはどうでしょうか。

翻って中学受験の理科のテキストを見てみると、植物の単元では花びら、雄しべ、がく、胚珠の数、離弁花なのか合弁花なのか、双子葉類なのか単子葉類なのかという一覧が「全部覚えろ!」言わんばかりに載っています。

しかし、ここで重要なのはその数を丸暗記することではありません。重要なことは、どの花をとってみてもそれぞれに特徴があるということを知った上で、どんな花でも実際に花を見てみることです。興味を持ってみることです。

興味を持つということは、前提として多少の知識が必要です。ブーゲンビリアは一見、雄しべしか無いように見えます。その時には「雌しべがない花なんてあるのか?」と考えるには知識が必要です。そのための材料がテキストにはところ狭しと掲載されているのです。

様々な物事に「興味を持つ」、「疑問を持つ」ということは、社会に出てから活躍する上で非常に重要な力です。

近年注目されているAIU(国際教養大学)では、単純に英語を伸ばすだけでは世界で通用する人材とは言えないと考え、幅広い教養を持てるよう、国際大学としては珍しく実験を重視した自然科学教育にも力を入れたリベラルアーツ教育を実践しています。

その成果が出たのか、AIUは高い社会的評価を得て、京大、一橋に次いで就職に強い大学として週刊誌で紹介されたこともあります。

私たちは目の前のテストのため、受験のために勉強してしまいがちですが、本来、中学受験、高校受験は受験のためにあるのではなく、子供達の成長を促し将来の力とするためにあります。

その中でも理科と社会は教養を深めるために最も重要な教科とも言えます。「必ず植物に興味を持ちなさい!」とは言えません。子供が何に興味を持つのかはわかりませんが、興味を持つきっかけを作ってあげることはできます。

理科好き、社会好きになるきっかけは、たった一つの興味から始まることもあります。この子は理科が嫌い、社会が嫌いと決めつけずにテキストから離れたところでも、普段からきっかけを与え続けてほしいと思います。


アルゴクラブ「ジオ作品展」入賞への道 3

深セン教室では、夏の「ジオ作品展」入賞を目指して作品作りを続けています。

1学期中をめどに「夏」をテーマにした作品を仕上げる予定ですが、今のところは
自由に作品を作ってもらっています。
算数脳を鍛えるのがアルゴクラブですが、想像力も育ってきていますね。

今回は面白かった作品を3点紹介します。

成思潔さんの「クリスマスツリー」
 空に突き刺さるような、ながーーーーーい、たかーーーーーいツリーですね!

RYOくんの「カエル」
 ぴょこんっと飛び跳ねている感じがいいですね!

れいじくんの「ひこうき」
 未来の飛行機でしょうか。独創的ですね。
 この作品は、問題として出題されたときになかなかの難問になりそうですね。


クリスマスツリー


カエル


ひこうき


深圳湾サイクリング

深圳の高層ビルをバックに


雷雨の予報をはね退け、深圳湾でのサイクリングを実施しました!
深圳湾公園はその名の通り、深圳湾沿岸の公園で、その距離は全長13Kmにもおよぶ深圳の誇る環境抜群な公園です。

深圳といえば、「世界の窓」、「民族文化村」などのテーマパークが有名でそこも含めて良い場所が無いとも言われていますが、ここ深圳湾公園は、私が深圳で一番好きな場所でもあります。

深圳湾沿岸を対岸の香港の流浮山や深圳の福田区の高層ビルを眺めながら走るサイクリングコースは、中国にいるのではなく、どこかリゾート地にいるような気分になります。

今回のサイクリングで、深圳の良さを再発見できたのであれば、それが一番です。これからは暑くなってしばらく行けないかもしれませんが、涼しくなったらまた行きましょう!

サイクリングの様子は授業報告ブログ内に写真を多数アップしていますので、そちらもご覧ください。


広場にて

香港をバックに


アルゴクラブ「ジオ作品展」入賞への道

今週のアルゴクラブでも、ジオ作品展入賞を目指してみんなに作品を作ってもらいました。
ご家庭でも面白い形を考えてきてくれているようで、作品作りが盛り上がってきています。
今回も面白い作品ができたので、いくつか紹介します。


まずは、YUKIーGくんの「イルカとアシカ」。
ピースを使い切って、イルカ・アシカのショーを見事に表現できています。
すばらしい!




それから、
DAIYAくんの「こうもり(写真左)」。これは、ニホンウサギコウモリというマニアックなコウモリかな?耳がすごく大きいのが特徴的ですね!
ねおんさんの「カニ(写真右)」。これまた、深海にいそうな面白いカニに仕上がってますね!


今日の国語の授業より「日記」

6年生の国語の授業をご紹介します。
授業中の様子を覗いてみると、いつも以上に真剣に取り組んでいると思ったら・・・。
何やら楽しいことをしていたんですね!
以下、授業報告ブログより。
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本日の6SRの授業では日記を書きました。まずは物語の基本の型を確認しました。いわゆる起承転結ですが、本日は「平和な日常→旅立ち→困難と克服→帰還」という流れを学びました。この流れは古代の神話からハリウッドのヒット作まで幅広く見られ、人々に受け入れられやすい定番パターンの一つです。

今回はこの流れに則して、最近体験した出来事を物語として書いてもらいました。起承転結の「結」の部分で驚かされるものやユーモラスなものがあり、それぞれの体験談の面白さが伝わったと思います。書き始めると真剣そのもの。最終的には課題の400字をオーバーし、短い時間で600字程度の日記が書き上がりました。
←作文に取り組む表情はまるでプロの作家のよう。