香港学習塾 epis Education Centre

蘇州教室 教室長ブログ

教室長黒田吉紀

岐阜県出身。大学時代は雪国で雪氷学を学ぶ。趣味はスノーボードと、雪をこよなく愛するが、実は寒さに弱い。2010年香港に渡り、雪とは無縁の生活に。香港では入試センター長を務め、日本全国の入試情報に精通。2015年に理系のスペシャリストとして中国蘇州に赴任し、2017年からは教室長として奮闘中。熱血指導が故に、冬でもYシャツ一枚、腕まくり。しかし、ただのぽっちゃりがそうさせているとも…。

反転授業始めました。

蘇州教室では、10月から新たな取り組み、反転授業をしています。
反転授業とは、タブレットやパソコンで授業前に自宅学習し、授業では演習などを中心行う授業形態のことです。

次回の授業に合わせた導入動画を事前に配信し、生徒はそれを自宅で視聴します。
学びのインプットを教室ではなく自宅で行うわけです。
そしてアウトプットを授業で行います(オンライン)。

反転授業のメリットはどこにあるのでしょうか。

それは主体的な学びができることだと考えています。そのため、受け身の生徒には、この学びは不向きかもしれません。
また、動画であればわからないことを繰り返し視聴することができるため、自分のペースで学習できることもメリットとしてあげられます。

自立した学習者を育てていきたい。そんな想いで反転学習を始めました。
反転授業は現在中2の数学のみで行っています(完全オンライン)。
ご興味のある方は蘇州教室に是非お問い合わせください。



6年生の授業風景

先日、算数の授業でおうぎ形の学習をしました。
小学校では5年生で円の面積や円周について学習しますが、円は単純な形ですが、奥が深いです。

円周率πは円周は直径の何倍かを表しています。
3.1415と始まり、無限に続く数です。
円はコンパスを使えばサッとかけますが、円周率を求めることは簡単ではありません。
円周率の近似値を求める方法の一つにモンテカルロ法があります。

これは、数値計算手法の一つで、乱数を用いた試行を繰り返すことにより近似解を求める手法ですが、この方法はちょっと大変・・・

ということで、ビーズをばらまくことによってモンテカルロ法を再現。

1辺20cmの正方形を書き、その内側に半径10cmの円を正方形に内接するように書きます。そこに、真上からビーズを落とすと、正方形の中に落ちるビーズと円の内側に落ちるビーズの数の比は、正方形と円の面積比に近い数値になります。正方形の面積は、400cm^2、円の面積は100πcm^2になるため、面積比は、4:π。この実験でπの近似値が求められるはず。

結果は、
3.2459……
それなりに近い値。
落とすビーズの数を増やせば、より3.1415・・・に近い値になっていくと予想されます。

円周率を覚えて使えることも大切ですが、そうではなく公式に疑問を持ち、どうしたらその式が出てくるのか、どのように円周率を求めることができるのかなど、思考する学習がこれからの学びには重要なことだと思っています。


魚ってどんなつくり??

秋の企画授業第2弾の理科実験教室を行いました。今回は魚の解剖です!!
家で魚を料理する時、切り身を買って調理する場合も多いと思うので、まるっと一匹の魚を切って内臓を取り出してということは少ないと思います。
解剖を通して、セキツイ動物のつくり、他の動物との共通点や違いなどを体験的に学習できればと思い、このテーマを扱いました。これまで様々な理科実験を行ってきましたが、魚の解剖は私自身初の試みでした。

魚をさわれない子も多いかな、と思っていましたが、皆さんの積極性に驚かされました。
エラの構造、内臓、浮き袋、心臓、そして目。
目の水晶体を取り出して紙の文字の上に置くとみんな興味津々。
命あるものを教材にして学習することは、賛否がありますが、実験を通して、多くのことを学んでくれたと信じています。
秋の企画授業第3弾は、11月15日にmicro:bitを使ってゲームを作ります。ゲーム好き集まれ!!!



元気よく、新学期をスタートしよう!

春期講習が終わり、先週の金曜から1学期の授業がスタートしました。
今日4月12日は月例テストがあり、zoomを利用して一斉に行いました。


今、新型コロナウィルスが世界中に広まっています。
緊急事態宣言が出され、一人一人の行動が成否のカギとなり、働き方が見直されつつあります。教育もまた急速にオンライン化が進んでいます。

こいった状況であっても、学びを止めないことが重要です。

4月となり、新しい学年のスタートです。いつもなら新生活、新学年にウキウキする季節ですが、今年はちょっと違いますね。地域によっては学校が始まっていないところもありますし、蘇州日本人学校のスタートもまだ少し先です。まだしばらくは窮屈な生活を強いられ、終わりの見えない不安もあります。

でも安心してください。我々は教育を提供し続けていきます!そして、今だからできる教育をしていきます!みんなも新学年の目標を考え、実践していこう!一緒に乗り越えていきましょう。


秋の数学企画授業

9月8日(日)に中1・2を対象とした数学の企画授業を実施しました。

三平方の定理(ピタゴラスの定理)の証明をkeynoteとロイロノートを使って取り組みました。
まずは、三平方の定理の導入から入り、パワーポイントを使い、説明をしていきました。

その後、用意した6種類の題材から数個選び、各グループ証明を考えていきました。keynoteを使い、図形を動かしながら、重ねたりしながら証明を進めていきます。まとまったところでロイロノート で証明を完成させていきます。そして、最後に各グループ発表してもらいました。

三平方の定理は100以上の証明がされています。数式を使い証明をしていくものもあれば、面積を分割したり、等積変形させたりしながら図形で考えていくもののあります。
証明の単元は取っつきにくいイメージがあったりするかもしれませんが、証明は数学の本質でもあります。

今回の企画授業で、少しでも証明に興味を持ってもらい、発見した時の喜びを感じてもらえたら嬉しいです。実際、証明できた時の表情は「おお!やった!できた!」といった感じだったので、良かったです!

次回の企画授業をお楽しみに!