香港学習塾 epis Education Centre

フランクフルト教室 教室長ブログ

教室長仲田 敬之

大阪八尾生まれ、京都府木津川市(奈良まで徒歩1分)育ち、京都と奈良のアイデンティティを手にいれる。関西学院大学在学中、アメリカ南部を一人旅、ジャズの衝撃を受ける。関学卒業後、アメリカ留学、英語力に磨きがかかる。中学・高校・大受受験の英語・国語・社会の文系教科指導から、補習校での指導経験を活かしたインター・現地校生への日本語・小論文指導までを幅広くカバー。

【教育セミナー第2弾!】中学受験算数のススメ。

【教育セミナー第2弾!】

小学生とその保護者だけでなく中学生、高校生にも聞いてほしい!

算数・数学を学ぶことは生きる力を身につけること
中学受験算数のススメ。


中学受験の算数を学ぶことは、中学受験をする人だけで良いと思っていませんか?
エピスは、受験をする人はもちろん、受験をする予定のない人にも中学受験の算数に触れてほしいと思っています。

むしろ、中学受験をしない人にこそ、その魅力を伝えたい!
さらに、小学生時代に中学受験算数に触れてことなかった中学生や高校生にとっても、そこから得られる魅力は絶大だと確信しています。

だから、ぜひ知ってほしいと思っています。

■日時
11月3日(日) 11:40~12:40
@epis Education Centre
フランクフルト教室

■講師
澤村重基
epis Education Centre代表

中学受験算数を知り尽くした海外生教育のエキスパートが、熱い言葉でその魅力を1時間たっぷり語ります!


全国小学生テストを受験される方は、その後の時間となります。
合わせてご参加ください!
そうでない方も、日曜日のランチ前のひと時、ぜひご参加ください!


お問い合わせはコチラからどうぞ!?

?http://www.epis-edu.com/contact/
??E-mail: frankfurt@epis-edu.com?
TEL: 069-3302-0436



読解力と面倒くさいと思う心。

いよいよ受験シーズン到来です。
受験生の中には国語で頭を抱えている人もいるのではないでしょうか。
今日は、自分が思う読解力について書いてみたいと思います。

国語の読解力って勉強してつくものなのか?
という議論をたまに耳にします。

みなさんはどう思われるでしょうか?
特に勉強している気配はないけど、いつも高得点を叩き出す生徒はいます。
だから、結局は先天的なものなのか、あるいは環境によって形成されるものなのか、と思われがちです。

そういう側面は確かにあると思います。特に環境によって学力が左右されるということは嘘ではないと思います。

では、環境要素をある程度排除して、本人の自発的な意思により国語の学習をすることで読解力を高められるのか?

自分はもちろんYESだと思っています。
「読解力がない」という状態は、ある程度、その人の「面倒くさい」という感情によって生み出されているような気がしています。

例えば、あるフレーズを一回読んで理解できないことは誰にでもあるでしょう。
問題は、理解できないと認識した後の行動です。
語彙なり、語句の修飾関係を逐一調べたりしながら、理解が及ぶまで粘るのか。
それとも、「分からんわ」のままスルーする、あるいは、もう一回ざっと読んで、自分なりに納得したことにするのか。

時々、本を読んでいて前に進まないという人がいます。
実は読解力がないのではなく、読解力を高める行動をしているのだと思います。

一つは、こういう動作の積み重ねで、読解力は後天的に身につくのだと思っています。

また、自分の言葉でパラフレーズする習慣を身につけることも読解力向上に寄与すると感じています。

国語の選択問題を解く場合、実はあれ、パラフレーズの問題であることがほとんどですよね。
「本文に書いてるじゃん!」と言われても、パラフレーズできないと、同じことを言っているという認識が持てない。だから、ここでも「面倒くさい」と思うかが鍵になってきます。

例えば国語の問題の解き直しをする際、傍線部を言語化してパラフレーズしてみるというような学習ができていると、読解力は向上するはずです。

よく、本を読めば読解力が上がると言われます。
たしかに、理解する姿勢で読んでいるとそうですが、文字を追っているだけだとその限りではありません。これは、自分の経験からも言えることです。

大学時代、カッコつけてニーチェやらルソーやらを読んでいるふりをしていましたが、全く理解していませんでしたし、苦痛に苛まれながら字面を追って最後までページをめくりきることに腐心していました。ゆえに、これで読解力が上がったとも実感できていないわけです。

そう、結局鍵になるのは「面倒くさい」という心理的ハードルを乗り越えることなのかなと感じています。


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高校受験をしない中3生の9月以降

受験生にとっては9月以降はいよいよ入試に向けてラストスパートに入っていくタイミングですが、高校受験をしない中3生は9月以降どう過ごすべきかという話は何度かしてきましたが、もう一度したいと思います。

高校受験のない中3生、日本人学校生の場合はインターへ、現状インターに通う生徒の場合はそのままインターを継続ということになります。
では、学習の指針はどのように考えるべきか?

これからインター進学を控える生徒の場合、まずはインター進学への準備ということになると思いますが、来るべき受験に向けての方向を定めることを忘れてはいけません。多くの場合は、大学受験ということになります。

数ヶ月後の高校受験ではないので、遠い先の話に感じてしまいがちですが、案外そういうわけではありません。

目の前に入試がない分、エクストラの時間が生まれたような錯覚を覚えるかもしれませんが、英語のハードルが上がる分、のんびり過ごしていると、直前になって時間が全然足りないなんていうことは往々にしてよくある話です。

英語のハードルが上がるというのは、インターに行くので英語の学習をしなければならないということではなく、インター生であることが前提となるので、受験時に求められる英語力の基準が上がるということです。

昨今、「帰国生入試」というカテゴリーが変わりつつあるので、海外生だからと言って、一概に帰国生入試を目指してということにはなりませんが、だからと言って一般入試を受けるという流れにも通常はなりません。

AOや特色選抜のような入試を交えて受験することになるのですが、いずれにせよ英語力を証明する必要性がなくなることはありません。

その準備をしていくことになるのですが、忘れてはならないのが、英語圏の現地校にずっと通っているような受験生とも同じ基準で評価されるということです。
学校や学部によって基準の高低はまちまちですが、いわゆる難関大になればなるほど英語基準に関してはネイティブレベルの受験生が有利になる基準が増えます。

例えば、TOEFLで100を基準としたとき、ネイティブレベルの英語力を持つ生徒にとっては、そんなに時間をかけて取り組むことでもない一方、高校からインターに初めて進学した生徒にとっては、かなり長い道のりとなります。

語学力であるわけですから、これまでの言語環境で大きく差が出るのは仕方がないことです。

しかし、もし自分が行きたい大学、学部で設けられている基準が高ければ、それを克服するしかありません。経験の短さを考慮してくれるということも、まずありません。

ですので、高校受験がなく、大学受験で勝負しようと考えている中3生は、早いタイミングでTOEFL / IELTSに向けた学習に舵を切ることがアドバンテージになるのです。

厳しい道のりであることは確かですが、2年間しっかり頑張れば、英語圏の現地校生なみのスコアを叩き出すことは可能です。

それは、これまでの先輩方が証明してくれています。

ぜひ、このタイミングで一足先に、先を見据えた学習に切り替えていきたいところです。



中学生英語の語彙について。時事ネタを取り入れるべきじゃないだろうか!?

数年前に指導要領が改定され、中学校で学習する英語の難度が若干上がりました。
その中で、仮定法が中学での学習単元となったことで大騒ぎになっていました。

今回は、中学英語について別の側面から提言です。


3月からの新年度を前に、新中学1年生の体験授業の準備をしていました。

通常、新中1の英語授業の体験といえば、

be動詞の使い方
This is /That is~These are Those are~
etc

と、なんと言うかいわゆる英語の基礎文法のような感じになりがちです。
どうも、おもしろくないなあと思って、色々考えているときに2020年度と2021年度の慶應志木で時事英語に関する問題が出題されていたことを思い出しました。

こんな感じの問題です。

(      )tourism to Japan has more than tripled in recent years.

語群A【 in     kick     melt    break】                      
語群B 【 off     bound     through     down】

語群Aと語群Bを組み合わせて(   )に入る語を考えると言う問題です。

ということで、難しすぎるかなとも思ったのですが、中1体験授業で、上記のような問題をいくつかやってみました。
出題された問題そのままだと、さすがに未習事項が多すぎるので、対訳はつけました。

ノリが良かったということもあるのですが、結構盛り上がって色々相談しながら取り組んでくれるもんなんですね。

もちろん、こういうことって中学校でも習わないことですが、普段ニュースなどを見ていると実は目にしているものです。それを、ネタにして英語で教えない手はないだろうと。

やり方によっては、ほとんど英語経験のない小学生でも理解してできるのですから、どんどん中学生の英語学習の中に取り入れていくべきではないかと思うのです。もちろん、ここでも再三行っているように文法は超大事なので、しっかり学習すべきですが、それと同じくらい語彙力も大事です。

テキストや教科書に載っているような例文や語彙では英語学習もつまらないでしょう。

「使える英語を」という声はよく聞くのですが、使える英語の中には当然「使える語彙」も入っているべきです。

なので、少々難度が高く感じることもあるでしょうが、それは教える側の感覚であって、実は負荷を与えればどんどん吸収するものだなということを改めて実感しました。


もうすぐ英検!英検2級要約問題攻略法

今年の英検からライティングが変わります。
英検2級では要約問題が追加され、ライティングが2題となります。

大きな話題になっていて、対策をどうするかという議論をよく目にしますが、実はそれほど難化するというわけではありません。

英検も近づいてきたので、今回は発表されているサンプル問題を使ってポイントを整理してみたいと思います。

構成としては、

・旧来の考えに加えて、新しい考えが選択肢に加わった
・その選択肢のメリット
・その選択肢のデメリット

という、極めてシンプルなもの。
これを要約していくのが課題となります。

As a new choice, some college students nowadays choose to share a house withe roommates.
(新しい選択肢)

というような感じで始めて、次にルームシェアのメリットについて一文でまとめていきます。

One of the advantages is that house-sharing can give them an opportunity to get help or advice from roommates with their academic activities.
(メリット)

次に、短所に移っていくのですが、その際の書き出しとして、解答例ではHoweverとしていますが、

on the contrary
nevertheless

などを用いるのもありです。

その上で、
Some students may experience difficult time with their roommates regarding the difference in their lifestyles.
(デメリット)

もちろん、使用する表現は異なっても問題ありませんが、上記で記したように、

・旧来の考えに加えて、新しい考えが選択肢に加わった
・その選択肢の長所
・その選択肢の短所

について、それぞれ1文で簡潔にまとめることを意識してください。
また、使用する表現はシンプルで構いませんが、余裕があれば語彙に工夫をこらしてみるのも良いでしょう。

受験される方は参考にしてみてください。
頑張ってください!