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フランクフルト教室 教室長ブログ

教室長仲田 敬之

大阪八尾生まれ、京都府木津川市(奈良まで徒歩1分)育ち、京都と奈良のアイデンティティを手にいれる。関西学院大学在学中、アメリカ南部を一人旅、ジャズの衝撃を受ける。関学卒業後、アメリカ留学、英語力に磨きがかかる。中学・高校・大受受験の英語・国語・社会の文系教科指導から、補習校での指導経験を活かしたインター・現地校生への日本語・小論文指導までを幅広くカバー。

公立高校受験について考えてみた&英検対策を受けよう!


いよいよ新学期がスタートします!

新たに受験生になるみなさんは、気合が入っているのではないでしょうか?
フランクフルトからは公立高校を目指す方も少なくないので、今日は公立高校受験について考えてみたいと思います。

公立高校志願者全員に当てはまるわけではありませんが、海外からの公立高校受験を考えている方は、ほぼ皆さん大学受験を前提としているのではないでしょうか。

行きたい公立高校に入学した3年後には大学受験があるということを無視した高校受験の取り組みはどのようなリスクを孕むのかを理解する必要があります。

公立校を受験する場合、まず第一に気になることが「学校内申」という方も多いはずです。

例えば、日本人学校に通っているとした場合、中間テスト・期末テストといった定期テストの成績をしっかり取らなければならないということです。

当然無視することができない視点ですが、学校内申を揃えることは、受験準備において絶対条件であって十分条件ではないということです。

よく起こる勘違いが、学校で学習する内容が最重要であり、定期テストの得点がしっかり取れていることが、高校受験において志望校合格の手がかりとなると考えることです。

地域や受験する学校によって、確かに学校の学習を中心に据えていることで対応できる場合もあるでしょう。しかし、受験する公立高校のレベルが高くなればなるほど、入試問題そのものの難度が高くなり対応できなくなることが起こりえます。

自校作成問題を採用している学校や、大阪のように入試難度によって複数の問題を用意している場合は、なおさらです。

例えば、東京都の自校作成問題の難度は相当高く、日比谷などでは合格者平均が60%前後ということも珍しくありません。受験者は早慶高などを併願している層が多いにも関わらずです。中には開成高校合格者が含まれることもあります。

ですので、この点においても、学校の学習が十分条件にならないことは絶対に自覚すべきですし、我々のような塾は、そのことをしっかりと喚起すべきです。

もう一点あります。

冒頭で大学受験ということに触れましたが、公立高校に進学するということは、生徒の大半は入学後3年経過すると大学受験に挑むということになります。

中学入試、高校入試、大学入試を並べてみたとき、一般論として実は高校受験だけ難度が大きく下がることになります。

例えば、早稲田を考えた時、早稲田大学高等学院中学部、早稲田大学高等学院、早稲田大学の中で、最も合格しやすいの早稲田大学高等学院です。(大学は学部にもよりますが)

もちろん、簡単ではありませんが、中学と大学の難度と比べると差が出てしまいます。高校のレベルが低いということではなく、制度に理由が隠されています。

まず、高校受験の場合、中学受験をした優秀な層がごっそりいないという点があります。しかし大学受験では、付属校の生徒たちはいないにせよ、私立・国立の中高一貫校で鍛えられた受験生が戻ってくることになります。早稲田のレベルで言えば、麻布や武蔵、駒場東邦、聖光学院などの高校募集をしていない難関校出身の受験者たちと競うことになるわけです。

そこで、公立高校を受験するという点に立ち返ってみます。

3年後に、このような厳しい状況が待ち受けているという中で、果たして中学時代に学校の定期テスト中心の学習でよいのかということを一考してみるべきだと思います。

確かに、公立高校の入試問題は一般的に言えば、いわゆる私立難関校の問題より平易です。

だからと言って、そこに照準を合わせて、難しいことやチャレンジングな学習を経験していないことは、将来的に大きなリスクとなって跳ね返ってきます。

中には、中学時代は学校の学習しかしていないのに、大学入試時に平気で難関国公立大に合格する生徒もいます。しかし、それは特殊な例であり、通常は積み重ねがあることで難度の高い目標もクリアできるわけです。

だから、大学受験を前提とする公立高校志願者こそ、しっかりと難関校受験する受験生たちと同レベルの学習をする必要があると思っています。

高校受験はあくまで通過点、大学受験ですら通過点。

不透明な時代を生きていかなければならない今の中学生のみなさんは、本気で将来を見据えてチャレンジングな環境を乗り越えていく耐性とスキルを身につけていく必要があると、心から思っています。


話は変わりますが、第1回英検も近いですね。
高校受験を目指すみなさん、ぜひ英検2級まで合格した上で受験に臨んでほしいと思っています。

2024年度第1回英検対策にご興味のある方は、こちらからお問い合わせください。

http://www.epis-edu.com/contact/


東京大学の英文和訳がおもしろい。&Pre-TOEFL / 新高1数学。


東京大学の2024年度前期入試の英語の問題を解いてみました。
和訳の問題、おもろいです。

前置きの説明があれば、東大受験生でなくとも中学生もやれるんじゃないでしょうか。

みなさんも挑戦してみてください。

Sometimes, I’d rip handfuls out and stuff them in my mouth, which wasn’t much like the way any animal I knew of ate.

「子どもの頃、スイカの果肉を貪り食べたものだった」という文からの続きです。

上手に訳せるかどうかの前に、やはり英語っぽい英語ですね。

rip handfuls out and stuff them in my mouth

まず、この辺で「?」となる受験生もいるんじゃないでしょうか?
あと、

the way any animal I knew of ate

ここですね。
人間は違和感があるところに目がいくものなので、どうしても「of ate」というつながりで見てしまうんでしょうね。

「これは分からんぞ。。。」と。

そりゃ分からないでしょうね。
of ate なんて表現はないですから。

ちゃんと学習している人とちゃんとした感覚がある人はすぐ分かるはずですが、感覚がないのに感覚でやろうとする人は見えないのだと思います。

出題する方も、いろいろ工夫しているというか、よく見つけてきますね。
読んでる時に「あ、これ今年の問題で使ったろ」とか思っているのでしょうか。

この時代に和訳の問題なんてと否定的な意見を耳にしますが、自分は全然OKだと思っています。

もちろん、文意を別の英語でパラフレーズして説明させるのが理想なんでしょうが、こういう英語表現の意味が分かっているかを確かめるためには和訳の問題は有効だと思います。やたら難度の高い語彙を並べて訳すのではなく、自然な英語表現の意味を問うているので英語力も分かるでしょう。

ちなみに、正解は色んな予備校が模範解答を出しているので、そちらを見てください。

the way any animal I knew of ate

ヒント、
I knew of any animal.

think of ~
hear of~
って高校受験で出てきます。

だったら、know of~ だろうなと、仮に知らなくても推測できると思います。

the way any animal ate

この型は説明不要ですよね。
東大受験しない人も、ぜひ問題には目を通しておいてほしいです。

色々学びが多い題材です。


フランクフルト教室
新高1数学、Pre-TOEFL体験会にご興味がある方は、ぜひコチラからお問い合わせください。

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新学期直前!3時間で1年間の学習内容を俯瞰しよう!


いよいよ新学年が始まります。
フランクフルト教室では3時間で来年1年間の学習内容を凝縮学習できる無料特別学習会を開催します!

数学はセンス? そんなことはありません。
しっかりとルールなどを覚えて「使える」ようにすること、これが本当に大事です。

1年間の学習を俯瞰して、これからどんな学習をするのかイメージできると、新学期からの学びに大きな弾みがつくはずです。

ぜひ、お気軽にご参加ください!!

【概要】
新中1 
3月2日(土) 9:10~12:00
正負の数など、方程式、比例・反比例、図形など

新中2
3月10日(日) 9:10~12:00
連立方程式など、一次関数・確率、図形など

新中3
2月25日(日) 9:10~12:00
文字式、二次方程式、二次関数、図形など

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E-mail : frankfurt@epis-edu.com
TEL : 069-3302-0436


意外とボリュームゾーンの英検準1級の先に!

2023年度第3回英検が終了しました。
海外生にとって結構ボリュームゾーンとなるのが準一級ではないかと思うのですが、どうでしょうか。
フランクフルト教室からも一次試験を突破した中学生がいますので、考えてみます。

難しいと言えば難しいですが、難関大学の一般入試よりも難度としてはやや易しいレベルという感覚ではないかと思います。特に帰国生入試でTOEFLやIELTSの学習をする必要がある人にとっては、余裕を持って超えていくべき難度です。

中学生やインター歴の比較的短い方にとっては難しく感じるかもしれませんが、海外から大学入試を考えている方は合格というよりも、正答率で80%以上は超えたいところでしょう。

準一級合格を目指す対象となるのは、どういう生徒でしょうか?
日本なら高校生、大学生ということになると思いますが、海外の場合はこのような感じではないでしょうか?

・インター・現地校歴が比較的長く英語がフルーエントな小4〜小6
・海外から大学受験を検討している中学生

インターに通う高校生は、前述のようにTOEFLないしIELTS Academic Moduleにシフトすべきですので、基本的には英検受験は必要ありません。

英語がフルーエントな小学生が準一級受験する場合は、通常英語に自信がある方が受験するのでほぼ対策なしか、少し直前に対策をするくらいで合格していく印象があります。

対策が必要な対象となるのは、インター歴が短い中学生がメインとなるのではないでしょうか?

では、どのような対策が必要でしょうか?
英検は級によらず、まずは語彙力を高めていくということが必須条件です。
裏を返すと、語彙力が高ければ合格する可能性が高いということも言えます。

合格ということを考えれば、ポイントは1番の語彙・文法問題でどれだけ取れるかということが重要になってきます。通常つまずくのは1番であり、1番で60%くらいの正解がない場合は、後半のリーディングでも読むのに苦労することになるはずです。リスニングがほぼ正解できるようだと、それでも受かることはあると思いますが、ギリギリのラインでしょう。

例えば、2023年度第3回の問題を見てみます。
だいたい、このレベルの単語が出題されます。

(2)Rainforests are disappearing faster than  ever, but many environmental groups are working to save them from  being (                 ) by agriculture.

1. interpreted
2. facilitated
3. reprimanded
4. devastated

どうでしょうか?

中学生には難しく、インター歴がそれなりに長い生徒にはそれほど難しくないレベル感ではないかと思います。

これがどれくらいの難度かというと、非英語圏の英文媒体などを理解するのに困らないレベルの単語(Japan Timesなど)という感覚です。あるいは、それほど専門性が高くない、あるいは文学的な文章ではない英語圏で発行されている記事という感覚でしょうか。

英語ベースで学習するには必須のレベルの語彙というふうに捉えて頂ければ分かりやすいかもしれません。

合格ということだけを目指すのなら、準一級用の単語集や過去問集で対策すれば十分だと思いますが、その先を考えるのであれば、実際の英文記事などを読み込んでいく中で語彙を拾っていくのが良いと思います。文章という大きな流れの中で、どういう使われ方をしているかという視点は後々重要になってきます。

単語集にも例文が載っていますが、それは文という短い流れの中での意味なので、使えるレベルにまで昇華させるには物足りないと感じます。

話せて、書けてという使用できるところまで持っていくことを、ぜひ目指してほしいと思います。

まだエピスに通っていない現中1、中2生対象に、中学生学力テスト会を実施します。
ご興味ある方は、ぜひお問い合わせください。

お問い合わせはこちらから!

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中学生は大学入学共通テスト(英語)をやってみよう!

1月13日、14日は大学共通テストでした。
早速英語の問題を見てみました。

問題の講評は色々な予備校がやっていますので、海外塾の視点で見てみます。
馴染みのない方は、問題の難度自体はTOEICのリーディングセクションを易しくしたような感じをイメージしてもらえたら分かりやすいと思います。

このテスト、ぜひ中学生にもやってもらいたいなと思います。
語彙や文法事項に関しても、完全に高校範囲を理解していなくても読めるはずです。
何が良いかと言うと、ほどほどの難度の英文を決まった時間内に大量に読んで処理する練習になるからです。
リーディングセクションが80分あるので、確かに中学生には長いかもしれませんが、分量的には80分使っても読み切れるか読み切れないかの絶妙な量なのではないかと思います。

とは言え、海外生の場合、中学生のうちに英検2級を取得していることは珍しくないわけですから、試験時間の長いテストにもそれなりに耐性はあります。英語そのものの難度で言えば英検2級のほうが難しいので、大学入学共通テストは十分中学生にとっても取り組めるものです。

海外生の場合、英検での耐性があるので、少々の難度には動じないのですが、実は制限時間内に大量の文章量を処理するトレーニングは案外できていないと言えます。それは、英検でも分かるように、試験時間は確かに長いけど、だからと言って処理すべき英文量が多いかと言うとそうでもないわけで、結構時間が余ったりするものです。特に2級の試験監督をしていると、早く終わって20〜30分手持ち無沙汰にしている受験生をよく見かけます。もしかすると、これも海外だからなのかもしれません。

だとしたら、それなりの難度があって、大量の文章を処理しなければならない、中学生がやれる問題って案外なかったのではないかと思います。
そう考えると、このテストは海外生が高校入試の英語でぶっちぎりのアドバンテージを築く練習材料としては最適なのではないでしょうか。

中学生のみなさん、ぜひ一度チャレンジしてみてください。
読売新聞の掲載されている問題へのリンクを貼っておきます。
https://www.yomiuri.co.jp/nyushi/kyotsu/mondai/__icsFiles/afieldfile/2024/01/13/eigo_mon.pdf



フランクフルト教室では、来週末1月21日(日)10:00~11:20で新中1体験授業会を実施します。
最高のスタートダッシュを切って、高校入試で高みを目指していきましょう!
お問い合わせは、こちらからどうぞ。

http://www.epis-edu.com/contact/


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