香港学習塾 epis Education Centre

ホンハム教室

教室長ブログ

これから頑張りたい受験生に向けて

こんにちは。五十嵐です。
新年度が始まって間もないような気がしますが、気がつくとあっという間に5月です。2017年の折り返しが視界に入ってきております。1年というのは本当にあっという間だなぁと改めて感じております。
我が九龍教室の新中学3年生は、ギアが少しづつ上がってきているようです。塾に来る時間も以前より少しずつ早くなってきていますし、昨日の授業の後も塾に残って各々の課題に取り組んだり、稲実先生の熱血指導を受け、受験生らしさを感じさせてくれるようになってきました。
ただ、完璧かといえば当然そうではなく、復習や宿題の精度をはじめそれぞれに修正しなくてはならない点や課題がまだまだ山積みです。焦らずに一つずつ着実にクリアしていきましょう。

さて、今回テーマとして取り上げたいのは、少しずつ自覚の芽生えてきた受験生に向けて、必ずぶつかってしまう壁についてのお話です。
ぼんやりと入試というものが現実味を帯びてきた時、なんとなくでも勉強しないとマズイかなという気持ちが湧いて来るはずです。しかし、実際何をすれば良いのかわからないという受験生も多いのではなかろうかと思います。やらなきゃいけないということはわかっているけれど、何をすれば良いのかわからない、できない、というのは精神的に辛いものです。本人なりには悩んでいるけれども、はたから見ればぼーっとしているだけではやっていないも同然です。こんな状態なので親や先生などをはじめとした周りの大人たちからは、いつまでたっても自覚がないように見られてしまい、それを指摘されフラストレーションが溜まるという悪循環に陥ってしまうということはよくある話だと思います。注意されたところでそれは反抗に変わり、周囲の人間もイライラが募っていってしまう。さらに問題なのは、現状は何ら変わっていないわけで、当然ながら成績が伸びるはずもない。では、この負の連鎖からどのようにして脱却すれば良いのでしょうか。それは、ものすごく当たり前な話ではあるのですが、改めて勉強の仕方を見直してみることから始めることが重要なのだと思います。

ただ漠然と授業を受けてはいないでしょうか、授業ごとに自分なりにポイントを絞って何としても持ち帰ろうという意識は持てているでしょうか。急に全て持ち帰ろうとしても、慣れていないのではそれは難しいです。はじめは一つだけでも、その次は二つといった具合に、少しずつ持ち帰れる情報を増やしていくことが重要です。

授業の復習はちゃんと行っているでしょうか。人間の記憶力というのは信用なりません。復習を行なって脳みそに思い出しの作業をさせてあげないと、我々の脳みそは持ち主の意思とは無関係に問答無用に記憶を消去していきます。「これだけは忘れちゃダメだぞ」ということを何度も脳みそに伝えてあげなければなりません。家に帰ったら必ず復習!これを習慣にしてください。

宿題をただの作業として捉えてはいないでしょうか。答え合わせの重要性に気づいているでしょうか。自分の間違いに気づき、修正を行わなければいつまでたっても同じ間違いを繰り返してしまいます。自分に嘘をつき答えを書き換えても、ただ時間とインクを無駄にするだけです。また、解答を読んでわかったつもりになっても、自力で解けなければ意味はありません。変化球の投げ方を本で読んだところで、フォークボールが投げられる人はどのくらいいるのでしょうか。何事も練習です。地道で愚直な反復練習です。

最後に、定着度を確認するためのテストの活用方法です。月例テストに対する認識をはっきりとさせましょう。ただ対策のプリントなどを解いて満足するのではなく、プリントの問題を解くための準備をしっかりと行なってください。まずは範囲をしっかりと確認してください。そしてそれに該当するテキストの問題を解き直しまでしっかりと行なってください。与えられたプリントはその上で取り組まないと効果を見込むことはできません。十分な対策を行った上で間違えた問題があった場合は、間違いなく自分の弱点です。星マークをつけるなどして、間隔を開けて数回にわたって解き直しをしてください。
テストとはここまで入念な準備をしてのぞむものなのです。
長々と書いてきましたが、結局今回はこれが言いたかっただけです。5月のテストが始まりました。この結果を6月のテストにどのようにつなげていくのか、入試本番まで回数が限られてきました。次回のテストまでは間隔が長いのでじっくりと考えていきましょう。
勉強の仕方がわからないのであれば聞きにきてください。科目について教えるのも我々の仕事ですが、そもそもの勉強のやり方を教えるということも重要な役目だと思っています。
がんばれ受験生!


教室長渡邉弘樹

大分県出身。地元での楽しみは別府温泉グルメ。早稲田大学時代は地球環境科学の研究室で学ぶ。香港教室での勤務を経てホンハム教室へ。入試に合格させる楽しい授業の追究のために、授業のテクニックも勿論だが、幅広くお笑いやエンタメ、アニメなどの動画を見て話のテンポやオチのタイミングを研究している。教育心理学やメンタルヘルスを含め、楽しく学んで合格するために何が必要か考え続けている。