わかば深圳教室 教室長ブログ

教室長飯尾真之

エピス開校間もない2003年3月に香港へ赴任。その後、九龍教室、メルボルン教室、蘇州教室と渡り歩き、現在わかば深セン教室在籍。さまざまなバックグラウンドをもつ海外在住生徒を導いた経験から、その子その子に応じた適格な学習指導をすることに定評があります。神奈川県出身ですが、どういうわけか小4からウン10年、筋金入りのカープファン。20年近く辛酸を舐めてきましたが、ここ数年、応援が報われる機会が増えてきています。

語学学習と読書

今回の教室長ブログは、今、わかば深圳教室でブームになっている「kindle」などについて、副教室長の黒川先生に書いてもらいました。
私自身も購入したばかりですが、本当に買ってよかったと思っています。
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文系科目担当の黒川です。今回のブログは私から。どうぞ宜しくお願いします。

先日、以前からずっと気になっていた電子書籍kindleを購入しました。使ってみるとこれが思っていた以上の優れもの。特に語学学習にはかなり有効だと思いましたので、この場を借りてちょっとご紹介したいと思います。

語学でもスポーツでもアートでも、ある技能を習得するには、継続した取り組みが必要不可欠ですよね。昔から言われる「継続は力」というやつです。しかし、言うは易く行うは難し。これがなかなか難しい。

英語の本を手にするも、分からない単語がいっぱい。最初のうちはせっせと調べるものの、辞書を引いてばかりいては肝心の読書が楽しめない。わりきって分からない単語は読み飛ばしていく。すると今度は本の内容があやふやに。なんて経験のある人も少なくないと思います。

そこでkindleの登場です。分からない言葉を指で軽く触れるだけで、ただちに意味が表示されます。いちいち辞書を引く手間がかからないので、読書が中断されることもありません。楽しく読み続けられますから「継続」を容易にしてくれます。更に、タッチした単語は単語帳としてリスト化されるという特典付き。自分だけのオリジナル単語帳機能が、復習までサポート。また軽くて持ち運びしやすい点もスキマ時間の活用に向いています。



そんなkindleで先日読書をしていた時に、面白い話を見つけましたので、最後にこちらもご紹介。本の歴史に関する話です。

初期の本は一部の特権階級のみに許された超贅沢品であり、そうした特権階級の知識独占の源でした。当時の本は、字のうまい専門家が何年もかけて書き写すので、今なら家が一軒建つほど高くついたそうです。

その後、木版印刷の技術が登場します。今度は腕利き職人が木版の表面に文字や絵を彫り、それにインクを浸して紙に押しつける。これはかなりの進歩でしたが、本はやはり高価でした。今だと高級車一台分くらいの値段で、裕福な家には2、3冊あったかも知れませんが、まだまだ一般的なものではありませんでした。

そして15世紀に入り、世界史の授業でも出てきたあのグーテンベルクの活版印刷技術が発明されます。それから徐々に多くの人が本(知識)にふれられるようになっていきます。

これから深圳は雨の季節、天気が悪くて外に出られない日は家でじっくり読書というのはいかがでしょうか。本の歴史に思いを馳せると、現代に生きる私たちに与えられた知識や機会に胸が躍りませんか?


読書のすゝめ『三国志』

深圳市南頭の関帝廟にある、劉備・関羽・張飛の像。


今日はお勧めの本を紹介します。「三国志」です。

私が初めて読んだのは中学生の時でした。
中学生の時は、実は「趙雲かっこいい!!」「張飛つえええ!!」という単純に英雄達の生き様に憧れるだけした。

しかし、今あらためて読んでみると、新しい発見だらけです。

100万の青州黄巾賊が曹操の領地に攻めて来た時、対する曹操の兵力はたったの3万。

山形県の人口が約100万人ですから、全山形県民が攻めてくるのを、3万人でくい止める。くい止めるだけでなく打ち負かすわけです。人口3万人といったらコンビニもあるかないかの小さな村の村人を全員集結させた感じです。

絶対勝てないです!!

しかし、ここで曹操は人生を賭けて知力を振り絞って勝負をかけます。
実際にこの勝負に勝った曹操は、その後、官渡の戦いでも袁紹を下し、己の覇業を突き進んでいくことになります。

このような戦の判断もそうですが、部下の使い方、統治の方法など次々に究極の決断を迫られるのですが、曹操はズバズバと決断し、実行していきます。

その判断一つ一つを自分の身の回りで起こることに置き換えると、自分が決断を迫られる時に、曹操ならどう考えるのか、劉備ならどう考えるのかと考えてみると考えやすくなることもあります。

それから、お勧めしたい理由がまだあります。それは、「親子の話題」になるからです。
どの武将が好き?どのシーンが好き?などと話し始めるときりがありません。

読書はもちろん一人でも楽しめるのですが、同じ本を読んでいる人と意見を交わせると、その楽しさは何倍にも膨れ上がります。

そこで読書の楽しみを子供が感じてくれたら、しめたものです。
本を読まない子供は単純に楽しみを知らないのです。


深圳市南頭の関帝廟。

お勧めしたい理由はまだまだあります。
海外に住んでいると非常に難しいことがあります。
それは、身近な歴史に触れる事です。

私は山形出身なので、上杉鷹山を身近な歴史人物として思い浮かべます。
上杉鷹山は元アメリカ大統領のJ・F・ケネディ、ビル・クリントンが尊敬する人物とも言われており、中学・高校時代に学校の先生も鷹山の政治手法を例えにして様々な話しをしてくれました。

そんな話を聞いた後で、実際に米沢の上杉神社に行くことができ、生の歴史に触れることができます。それは地元山形だからこそできることで、他府県の人が鷹山の話を聞いてもその感動の大きさが変わってくると思います。

ここは中国です。せっかくなので中国の歴史に触れ、その生の歴史に触れることは意義のあることだと思います。

深圳でも香港でも「関公」を祀っている家、お店をよく見かけます。
小さな仏壇のようないれもの中に赤っぽい強そうなおじさんがいたら、それは関公すなわち関羽です。

三国志に登場する関羽がこの現代においても民間信仰として受け継がれているのです。

本で活躍していた関羽が現代においても、身近なところで息づいていることを実感できたとき、それが初めて歴史に触れた瞬間なのではないかと思います。これは非常に大きな経験です。

三国志の世界とは縁があまりない深圳ですが、南山区の南頭という地区に関帝廟(関羽を祀った廟)があります。
なんとなく関帝廟を訪れるのではなく、三国志を読んでからこの関帝廟を訪れてみてください。せっかく中国にいるのですから!