香港学習塾 epis Education Centre

わかば深圳教室 教室長ブログ

教室長末木千尋

2011年12月に香港へ赴任。旧九龍教室、わかば深圳教室とで合計6年間勤務をし、2017年から再び深圳へ。きめ細やかなサポートには定評があり、時間が経つのも忘れついつい話し込んでしまうことも。本気で立ち向かう生徒の守護神として頼れるアネゴ的存在であるスエキチ先生は、衣食住どれをとっても刺激の絶えないここ深圳での生活がお気に入り。暑さには弱いが辛さには強い。好物は山椒のたっぷり入った激辛料理全般だとか。

PETSワークショップ 深セン若葉こども学園


若葉こども学園にて、プログラム的思考を学べる学習キット「PETS」を使ったワークショップを開催しました。
PETSは、木製の箱型の車輪のついたロボットで、プログラム言語を使う代わりに、PETSの穴に行動の順序を支持するためのブロックを差し込んで、動作を制御します。
2020年からはじまる「プログラム教育」ですが、その狙いの一つは、「プログラム的思考」を伸ばすことにあります。
プログラム的思考では「順序立てて考える力」が重要です。
現役のプログラマーに話しを聞いても、幼稚園、小学生のうちにプログラム言語を「学ぶ」必要はなく、興味をもって使って見たいと思った子供にはプログラム言語を与えたら良いといいます。
その前段階として、PETSの様にプログラム的思考を学ぶツールや、Viscuitのプログラム的思考学べるアプリ、スクラッチの様にブロックを組みわせる形でプログラムする方法があります。
各学年において、ツールを使い分ける必要がありますが、PETSは幼稚園生、小学校低学年生のプログラム的思考を学習するツールとして非常に有効です。
Wifiやパソコンとの接続もいらないので、箱から出したらすぐに遊べる(学べる)点でも、その学年にとっては利点があります。


それにしても、PETSには想定されている遊び方がありますが、子供達はすぐにそのルールを超えた面白い遊び方を発見します。
そこで、子供達に「PETSはこうやって使うんだよ」と想定された遊び方だけに限定してしまうのは、子供達の想像力の潰すことになりかねないので、低学年ほど気をつけてツールを与える必要があります。
プログラミング教育だけではなく、すべての学びにおいて子供の「好奇心」こそが最大の原動力です。
このワークショップを通じて、「プログラミングって面白い!」と思ってくれた子供が一人でもいたのであれば大成功だと思います。
若葉こども学園に、また遊びに行きますね!!



パスカルアカデミーにてプログラミング教育ロボットPETSに挑戦!

日本のPETSと深センのmbot


このパーツでプログラミングを行う

わかば深圳の「パスカルアカデミー」では、プログラミング学習用ロボットのPETSに挑戦しました。PETSは今週末のMakerfaire Shenzhenにも出品されるプログラミング学習用ロボットで、最近では日本各地でワークショップも開催されています。対象は幼稚園年長から小学校低学年ですが、扱い方次第では大人でも楽しめるロボットです。

パスカルアカデミーは、「数理能力」「言語能力」そして「仮説思考」を伸ばすためのプログラムとして開講しています。科学実験においても事象を観察するだけではなく、思考し、発表する、レポートにまとめる点で、総合的な力をつけていく狙いがあります。

今回はPETSを使って、空間認識力、思考力を高めると同時に、あれこれ周囲の仲間と相談しながら作業を進めるチームワーキング力、コミュニケーション能力を高めるために挑戦してみました。


動きがかわらしいPETS

最近日本でも注目を集めつつあるSTEM教育でも、科学、技術、工学、数学という表面的な技能ではなく、実際のものづくりの現場で必要とされる、チームワーキング力、コミュニケーション能力を重要視しています。

今後も、このパスカルアカデミーや、深セン日本人補習校、若葉幼稚園でのワークショップを計画していますが、ここでの目的は単なる「プログラミング学習」に終わらない、「プログラミング×言語教育」も念頭においたイマージョン教育を目指していきたいと思います。